新しい絆創膏を考えてみた
こんにちは。今回は絆創膏をつけるところを観察して、新しい絆創膏を提案してみました。
実際に絆創膏を貼る人(ユーザー)
ユーザーの行動を事細やかに記録する人
ユーザーが行動している時に出た言葉を記録する人
に分かれて活動したのですが、ポイントが。
ユーザーの状況は
- 利き手を怪我して片手しか使えない
- そんな中手の届きにくい利き手の二の腕に怪我をしてしまった
こんな状況。
利き手ではない手しか使えないことでエラーが見つけやすくなります。
確かに利き手しか使えないってなっても多少不便になるだけで案外普通に過ごせてしまいそうだから納得。
そして利き手使えないのに絆創膏が貼りにくい所を怪我するという運の悪い状況。
そして更にユーザーさんは思考発話をする事がかなりポイント✔️
これは実際に企業の開発でも使われる方法らしい。思ったことをとにかくぶつぶつ言う!
ということで観察スタート!
まずは森田先生がユーザー役に。
私は行動記録をした。
汚な。晒したくない、、
ゼミ始まって思うのは、なんでみんな素早く綺麗に字が書けるの??
早く沢山書かないといけないってなったら殴り書きになってしまう。これ嫌だ。慣れたら綺麗になるものなのかな、、
てなことは置いといて、
行動手順は9つ書いた。(間のくっついたを入れて)
こんなに殴り書きしたのに途中指の説明書いてたら間に合わなくて書き足りなかった。
何か指とか書きにくいけん、人差し指をヒト、親指をオヤって省略して書くってさっと決めるだけで掴める情報増えるかな。メモでは書いてるけどもうユビ書かんでも分かるわ。
観察に慣れてるステキな大人の人は同じネタで20の手順を書けるらしい、、ステキ、、。
発話係の人の写真を載せようと思ったら撮り忘れてるのに気づいためっちゃショック、、
森田先生はたくさんひとりごとを言ってくださって、その時はそれが凄いとも思わず行動と発話を合わせてたけど、学生だけでやったらひとりごとが全然出なくて、そこも能力の1つだったのかと驚いた。
役柄を交代しながらあと2回同じことをやって、それから細長の模造紙に時系列に沿って作業ステップ、観察事象、発話に分けながら付箋を貼っていった。
こちら。
この活動で難しかったのは、観察事象を書くこと。観察した時に曖昧だったから何指がどうなってとか詳しいことが書けなくて、こうだったっけ?と想像しながら話し合ってたら、覚えてない覚えてないと何度も先生に言われてしまった。
あーーあの観察が詳しく出来てたら〜〜🤦🏼♀️🤦🏼♀️とすごく悔しかった。
そしてここから本題に👣
課題を探してそれを解消できる絆創膏を開発することになった。
課題を探すって簡単に言うけど、これがやっぱり手こずって、、。UXデザインのブログで書いたように、
ユーザーが本当に困っている原因を探すにはモノが〜ではなくてユーザーが〜という人主語で考えることが大事なのだが、やっぱりモノ主語になりがちだ。
先ほどの写真の1番上の欄に問題点を貼ったけど、2つしかなくてなんとも寂しい結果に。
結局絆創膏の課題としては
- ゴミがたくさん出ること
- 絆創膏本体が出てくるまでに行程が多く手間がかかること
- カバーが剥がしにくいこと(ピラピラが小さくて力が入らない)
が出た。
この課題の中で、私たちは、
剥がす事が問題の根本なのではないかと考えた。
剥がす行程が減ればゴミも減るから一石二鳥だ。
まず1番外側のカバーはないデザインにした。
次に絆創膏に直接触れているカバーの剥がしやすさを考えた。
シールのように1枚の大きなシートに片方のシートだけ外してある絆創膏を沢山貼ってあるデザインが出たが、剥がすという行動自体を変えてしまうような簡単に絆創膏が貼れるアイデアを追い求めて最終的に出たアイデアがこちら!
上の絵ががシール型絆創膏
下の絵が今回の課題を解決する絆創膏
その名もFits型絆創膏!
この形だと剥がすではなく取り出す
になるから簡単により簡単にフィルムが取れて絆創膏を貼れるようになった!
前から存在するモノのアイデアって案外使えるな〜。新しいアイデアは何もないところから生まれるんじゃなくて身の回りに転がってるんじゃないかなと思いました。普段から意識的にモノを見るって大事ですね!
課題を付箋に書き出すことは出来なかったけど、この前やった最悪の旅の時よりユーザー目線になって考える事が出来た気がしました。
モノ主語になっても、あ、いけないいけないと戻れるようになったと思います。
いきなりアイデアを出せと言われると、いい匂いのする絆創膏とか見た目が可愛い絆創膏とかカタチや機能に偏ったアイデアが出ると聞いて、観察して問題を見つけてユーザーに寄り添ったデザインをすることの意味と重要性を感じました。
おしまい!